2014年6月1日日曜日

トゥザワールド不完全燃焼

トゥザワールドが、今年の3歳馬7123頭の頂点を決める日本ダービーに出走しました。

先行超有利の馬場、3枠5番の好枠、脚質も自在先行という、この馬にとって有利と思われる状況が重なり順調にオッズが落ち最終的には単勝3.9倍の2番人気。

一口馬主生活も10年目ですが、今後このような人気でダービーを迎えることはないでしょうね。
まあここで書くまでもないのですが、スタートを普通に出ると、武、蛯名、横山といったほかの有力馬の騎手がガンガン押して前の位置を取りに行く一方、川田騎手は特に手を動かすわけでもなく何と中団の後ろへつけてしまいます。

道中も常に外々を回り、直線でも大外から足を伸ばしますが当然届くわけもなく5着。


実質的にレースに参加してないエキマエを除くと、結局は前に付けた馬の順位が若干入れ替わっただけの前残り競馬となりました。
皐月賞馬イスラボニータとの叩き合いを制したワンアンドオンリーがダービー馬に。
これまで何度も涙を飲んだ橋口調教師が定年間近でついにダービー制覇。おめでとうございます!
いやー、好位につけたのをビジョンで観たときには、ハーツクライが有馬記念で突然先行したことを思い出しましたよ。そういう人何万人もいると思いますけど。



しかし、もっとも全力を尽くさなければならない舞台で情けない騎乗をした川田騎手には失望です。
帰宅してTVを見たら、道中もやたらと外を回っててホントに驚きましたわ。

陣営のコメントは以下の通り。
今後は秋に捲土重来を期すことになりますが、待つのが長く感じるだろうな~…
------------------------------------
6/1  池江厩舎
1日の東京競馬ではスタート後に行き脚がつかず中団後方の外を追走する。直線ではジリジリながらも前との差を詰めて来たが、最後はまわりと同じような脚色になり5着。

「ゲートは普通に出てくれましたからそのまま好位から運ぶことを考えていたのですが、いつもほど進んで行かずに思っていたより後ろからになってしまいました。元々、前走より溜める考えはありましたが、そうは言っても13番の後ろにつける形をイメージしていたのですが…。中間の動きはもちろん、今日の競馬前に跨がってからの雰囲気は悪くなかったですから状態云々ではないです。それだけにもっと前半にアクセルを踏んでいったほうが良かったのか…。今日は最初のコーナーの入り方がすべてです。上手く乗ることができず大変申し訳ありません」(川田騎手)

「前走は枠が枠だったので少し促して行かざるを得なかったものの、今日は内目の好枠でスタートは決まったと思いますし、いつものこの馬なら極端なアクションをしなくてもスーッと前に行けるはずが、全然行けませんでした。そうこうしてる間にどんどんと外の馬に前に入られて余計に下がってしまいましたし、全体の動きも影響して外に押し出されてしまいました。意識的にあの位置を狙っていたのならまだしも、それこそ好位から前に目標を置いて進めるという狙いが、早々に崩れてしまいました。勝ち馬と2着馬には少し離されてしまいましたから、こちらがスムーズにいって結果がどうだったかは何とも言えませんが、自分の形で競馬をできなかったのは事実ですし、残念です。そして、何よりもいい走りをして結果を出せず、会員の皆様に対して申し訳ない気持ちです。まだ競馬が終わった直後ですのですぐに今後の予定を立てられるわけではありませんが、まずは春の疲れをしっかり癒して、秋に向けてまた調整を開始していきたいと思います」(池江師)

皐月賞では結果的に勝ち馬に目標にされてしまいましたし、今回は好位につけながらも脚を溜めて終いにかける狙いだったのですが、スタート後は思っていた以上に勢いがつかず、後手に回ったことで厳しい戦いを強いられてしまいました。前走、そして今日の競馬と最良の結果を目指していただけに悔しさが増してしまいますが、血統的にはこれからの成長が期待できますし、先々の走り、結果に期待したいものです。
-------------------------------------