2013年5月15日水曜日

アニメ版「ドグラ・マグラ」を観たよ!

昨年末、近所のTSUTAYAのアニメ新作コーナーに忽然と並んでいた「ドグラ・マグラ」

「何じゃコリャァ?!」と疑問符だらけでしばし立ち尽くしましたが、ジャケットにある
「『ドグラ・マグラ』をSF・CGアニメーションとして映像化!」という一文を見て、80年代的な懐かしさすら漂う地雷臭を感じてそのままスルー。

そして年が明け、あっという間に旧作に落ちていたので105円でこのたび借りてまいりました。




「三大奇書」の中でも、最もサブカル的イコンとして取り上げられる事の多いドグラ・マグラですから、なにげにこれまでもいろんなメディアに移植されておりますね。


桂枝雀師匠の異様な存在感や、開放治療場の映像がイカす実写版。
DVDは入手困難ぽいけど、ビデオはレンタル店によく置いてあったな~。
楳図かずおが左手で書いたようなプリミティブな絵が印象的なマンガ版。
ダイジェスト版として読むにはなかなかいいので、企画に沿った仕事をしています。



と、上の2つのように「原作は『胎児の夢』とか『キチガイ外道じゃドンドンドン~』のあたりは読むのがかなりしんどいので、むしろ映画かマンガを先に観といた方が理解深まるんじゃね?」という具合に、意外にもよく出来ている(頑張った)物件たちの前に新たに出現したのがこのSF(笑)アニメ。


2012年発売にもかかわらず、非常に懐かしさあふれる、温かみのあるCG。
実にノスタルジックな感覚が味わえます。背景とかフリー素材なんじゃねえか、これ?

キャラクターの動きはPS2のポリゴンキャラより固いのがなんとも…

狂人の開放治療場である宇宙船「ドグラ・マグラ」に、モヨ子、若林(若い兄ちゃんになってる)、刑事(誰?)が乗りこんでいろいろあるわけですが、、一郎モヨ子若林の三角関係があったり、巻物や脳髄論とか実に中途半端にドグラマグラしてたり、舞台が宇宙であることは結局何の意味も無かったりと軽い驚きを与え続けてくれますが、一番ありがたいのはたった68分で終わってくれる事ですね。
ご飯を食べてる時、歯を磨いてる時などに見てれば3日間くらいで終わります。


出オチ的な話しの種にはなると思いますので、100円くらいでレンタルしてるのを見かけた際にはどうぞ。