2013年5月5日日曜日

ナニ考えて映画作ってんの?三宅隆太と継田淳の脚本家ガチトーク Vol.8

4月29日は阿佐ヶ谷ロフトAで「ナニ考えて映画作ってんの?三宅隆太と継田淳の脚本家ガチトーク Vol.8」を観に行ってきましたよ。

お題は<無人島に持って行くならどの映画?>


このイベントもすでに8回目。初の昼開催で今回はお客さんも結構入ってました。
いちおう1~3位と言うことになってますが、「順不同」ということでした。まぁ順位までつけるというのはなかなか難しいですし。

しかし毎回二人なんだから「ゲストあり!かも…」というのは外しといた方がいいんじゃないかなぁ…


以下、選出されたタイトルおよびトーク内容を当方の主観で数行メモ的に。

三宅隆太
3位 SF/ボディ・スナッチャー

宇宙人が、寝ている人間とどんどんすりかわって行く話。
大人になって、社会で生きていく行き方の可能性をもらった映画。
これを観ていなかったら、映画を暗喩、寓意で観るという事が出来なかったのではないか。

自分の信じていた価値観が否定された時こそ、「寝ない」で頑張る事が大事。つらいけど。
家の外には他にも寝ないで頑張っている人が必ずいるから、とにかく動かないといけない。


2位 愛に関する短いフィルム

孤独な少年が、向かいに住んでいる女性を覗き見てしまい恋をする。

いくら相手の事を想っていると言っても証明のしようはない。が、「それは本当なのだ」ということを愚直に描いている映画。


1位 ブロードキャスト・ニュース

ニュース業界と三角関係を主軸にして、人間関係を丁寧に描いたドラマ。
「本当に、自分(三宅)と全く同じ人間が映画に出てきた!」
「まだ生きててもいいんだな」と、これを観た17歳の時に思った。



継田淳
3位 バスケットケース
無理やり引き裂かれたシャム双生児の兄弟が、医者に復讐してまわる話。
ドラえもん、オバQなどのような「イマジナリーフレンド」もの。であるが、バスケットケースは映画史上初めての「こじらせた大人のイマジナリーフレンドもの」。この翌年に「E.T」が公開。

アメリカ映画というものは、工場で作られるようなものではなく、自分と同じ感覚を持った人が創っているものもたくさんあると知った。


2位 みな殺しの霊歌

当時(1969年)のスラッシャー映画。クリーニング屋の少年をレイプして自殺に追い込んだ主婦たちに、少年の友人が復讐していく。
心に傷を負ったもの同士の交流が描かれるリリカルな話。


1位 クラム

60年代のアメリカのマンガ家、ロバート・クラム(ジャニス・ジョップリンのアルバムジャケットなどが代表作)のドキュメンタリー。

常に何かを描いているクラムの姿勢に励まされた。書かないと読む人も現われないので、常に自分から踏み出す。
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くしくも、両人が選んだタイトルは一見バラバラでありながらも、なんとなくテーマが通じるものとなりました。(書き続ける。とか自分から常に動く。とかね)


私の不勉強ゆえに、このなかでは「SF/ボディ・スナッチャー」しか観たこと無いのですが、いつのもごとく深くて楽しいトークですぐにでも新宿TSUTAYAで探したい気分に(笑)

まぁ、おいおい確認して行こうかと思う次第です。