2014年9月22日月曜日

トゥザワールド、三たびイスラボニータに完敗。

失意のダービーから3か月弱が過ぎ、トゥザワールドがセントライト記念(G2)で秋緒戦を迎えました。

「なぜセントライト記念?!」と当初は思いましたが、ダービーでわからなかった左回り適性を探ったり、直線平坦コースでイスラボニータとの脚力を測る……など、考えてみれば神戸新聞杯よりも収穫がありそうな前哨戦です。

スタートでややヨレますが、スッと好位に付けました。ダービーでこの位置取りを(略)

イスラボニータは折り合いを欠きそうになりますが、馬混みの中からトゥザワールドの後ろに付けます。
「あーあ、こりゃ目標にされちゃうな~…」と、この時点で負けを覚悟。
直線ではあっさりイスラボニータに置き去りにされますがとりあえず2着は確保しました。


うーーーーん、あまりにも完敗。とりあえずレースラップなど観てみますと…
ハロンタイム 13.0 - 10.8 - 11.3 - 12.0 - 12.7 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 11.6 - 12.1
一見スローに感じましたがなかなか淀みのない平均ペースですね。
トゥザワールド以外の前に行った馬が、ことごとく沈んだロングスパートの流れをあれだけ加速していくイスラボニータは恐るべき馬です。しかしダービーでは皐月賞に比べてパフォーマンスが落ちたことを考えると、京都3000mでは付けいる隙がある…と思いたい(笑)

しかし川田騎手、この乗り方をダービーでやってほしかったし、溜める競馬を試すならここでやったほうがよかったですね。順番が逆です。



陣営のコメントは以下のとおりでした。
--------------------------------------
9/21  池江厩舎
21日の新潟競馬ではまずまずのスタートから道中3番手を追走する。直線では悪くない手応えだったが、勝ち馬に交わされてしまい2着。

「スタート後は内を見ながら軽く内をシメにいきつつ、スムーズに前めにつけることができました。そのままリズム良く運ぶことができましたし、直線では相手を一頭に絞ってその馬の動きを確認しながら追い出したのですが、う~ん…。手応え的にはもう少し抵抗できるはずなのですが、相手は肩ムチだけでスッと反応して並ぶ間もなく交わされてしまいました。その後は向こうは抜け出したことでふらふらしているくらいだったのですが、こちらは後続に差を詰められてしまいました。デキは良かったですからいい結果を出したかったのですが、申し訳ありません」(川田騎手)

「皐月賞と同じようにこの馬の競馬はできたんですけどね。直線で相手は楽に差を詰めてきて、こちらが抵抗する時間もないくらいに鋭い脚を使われてしまいました。相手が強いと言ったらそれまでですが、それなりに仕上げていい状態で送り出せたからこそ、余計に悔しいですし、申し訳ありません」(池江師)

スタートから直線と悪くない流れの中でこの馬の走りは見せてくれましたが、勝ち馬はその上をいく走りで差をつけられてしまいました。この後はまずはトレセンに戻して、状態を確認しながら次の競馬に備えていきます。
---------------------------------------
もうなんか皐月賞からイスラボニータにはやられ続けて諦めムードも感じますね、これが勝負師的な煙幕であることを信じます(笑)

本番ではワンアンドオンリーもいてマークも緩くなると思いますが、とにかくイスラボニータの射程圏内で競馬をしてはダメですね。

オグリキャップを封じ込めたスーパークリーク。もしくはブエナビスタを押さえ込んだヴィクトワールピサのような神騎乗を川田騎手には期待します。