洋泉社ムックの「円谷プロSFドラマ大図鑑」読みました。
全157ページ中、なんとマイティジャック(『戦え』含む)に100ページも割かれています。誰得…
特撮博物館の時もそうでしたが、観た人があんまりいないからって「マイティジャックは隠れた名作」ということにしようとする風潮には危機感を覚えちゃうなぁ(笑)
そのあおりを食らい、私の見たい「恐竜シリーズ」は、なんと各1ページずつというヒド過ぎる扱いに。
せっかくコセイドンのスチルやインタビューがたくさん見られると思ったのに…
表紙の上でも
「マイティジャック」
「戦え!マイティジャック」
「SFドラマ・猿の軍団」
「スターウルフ」
との表記で、恐竜シリーズは完全に「三大怪獣 地球最大の決戦」のラドンや「GMK 大怪獣総攻撃」のバラゴンと同じ扱い。泣ける!!
まあ、スターウルフの特集パートはなかなか良かったし、インタビューはどの人も面白いです。
特に
・睦五朗、岸田森が亡くなる前日の話
・森山周一郎、声優学校批判
・宍戸錠、とにかく「らしい」談話でサービス精神ありすぎ。
の3人がおもしろかった。宍戸錠は、「『電撃ストラダ5』DVD発売記念座談会」なんてのにもホイホイ出演してたし、オタクの心を傷つけないとてもいい人です(笑)
とはいえ、全体的にウルトラと違ってマイナー作品ばかりなので、出演自体を忘れちゃってる人が多いのはご愛嬌。
そして、この本で一番素晴らしかったのは「極底探検船ポーラボーラ」に、とり・みき氏が寄せた文章。 一部を抜粋しますと…
(引用)「当時でもかなり脱力した。しかし、時間が経った今ならそれらはむしろパーティムービー的な楽しみどころに昇華しているだろう」(終わり)
古より、クソ映画をどうしても褒めなければならない時のレトリックというものはありましたが、ここまで昇華(笑)したものかと感心させられました。
これは使える…!
「デビルマンには当時でも、丸の内の東映本社を襲撃しようかと思うくらい脱力した。しかし時間が経った今ならそれらはむしろパーティムービー的な楽しみどころに昇華しているだろう」
完璧ですね。