それにしても、ウルトラマンアート展だの、ウルトラセブン展だの、ホントに小出しに小出しにしてきますな。特に後者とは会期がかぶっとるじゃないですか…
想像してたより立派過ぎる建物でございます。
ロビーに入ると、マン~80までのウルトラ兄弟がお出迎え。しかし、このだらしない立ち姿、だらりと手を前に投げ出したポーズはいったい何なのか…。
しかも、ゾフィーがいません。いくら「ウルトラQ誕生から80へ」というテーマでも、長兄抜かしちゃダメじゃないのさ。
2階(Q前夜~A)と1階(タロウ~80)を使うという、あんまり広告で押してない割には規模の大きい展示会。
だいたいこういうのは、Q~セブンまでの第1期ばかりが取り上げられて、第2期ウルトラ以降はさっぱり無視されがちなので、80まで扱っているこういう場は貴重です。
円谷英二の日記、オプチカルプリンターの指示書(絵コンテみたいな奴)、高山良策の仕事道具とか、どれもすばらしいのですが、基本は各作品ごとに展示コーナーが分かれており、科特隊~UGMまでは…
・隊員服&ヘルメット(MACの服は泥汚れが激しくて笑った。そりゃそうだよなぁ…)
・銃(スーパーガンとかウルトラガンとか。UGMのガンケースがやたらとカッコイイ)
・戦闘機(ビートルやホークはよく見るけど、タックファルコンやコンドル1号、マッキー2号にシルバーガルがあるのは興奮。特撮博物館ほど綺麗にレストアしてないのもGOOD)
・各ウルトラマンのマスク(ウルトラの父はエースの時とタロウの時では角の大きさが全然違うのね~)
・全話台本(タイトルを追っていくだけでも、だんだんグダグダになっていくのがわかりますw)
がどこも共通で展示。その他「おおっ!!」と思った物件を書き出していきますと…
・ウルトラQ
ラルゲユウスの足(1mくらいある)、ゴローの牛乳缶、ナメゴンの目、ペギラの回の雪上車、ケムール人の回のコーヒーカップ、「あけてくれ」の列車。
・ウルトラマン
潜水艇S号の翼、ジェットビートルの羽根、宇宙船白鳥(つぶれてる)
・ウルトラセブン
ウルトラホーク2号の実物、キングジョー分離バージョン。マグマライザーのキャタピラカバー。
ほかにも、クール星人の腕や円盤、セブンの手袋&ブーツ、飛び人形など、「お前アート展にもセブン展にもいただろ!」という連中がここでもお目見えです。セブンの飛び人形は調布の特撮展にも置いてあった。いったい何体あるんだ(笑)
・帰ってきたウルトラマン
隊員服や戦闘機以外は、ウルトラブレスレットくらいでしたが、怪獣やメカのイラストは一番多かったかも。
・ウルトラマンA
Aのコーナーで一番迫力あるのは父のマスクですが、同じく異様な雰囲気を出してるのが超獣ブラックピジョンの頭部。
写真は図録から。実物はもっともっと目が怖かった…
それと、バキシムはデザイン段階より実物の方が断然スマートでカッコイイですな。
・ウルトラマンタロウ
まず、コンドル1号のデカさが圧倒的。その他、ゲランの首、タロウ変身シーンのデカい手など笑わせてくれます。
・ウルトラマンレオ
レッドギラスの角…なんかはどうでもよくて、ここの注目は円盤生物。
シルバーブルーメが無いのは残念だけど、アブソーバ、ブラックドームがありました!
ブラックドームってモビルアーマーに似てるよな。
・ウルトラマン80
80のところは、前述のガンケースとシルバーガルくらいでした。
スペースマミーがあると嬉しかったんですが…
80まで見たあとは、各種雑誌やプラモデルで使われた絵を展示。
小松崎茂、関口猪一郎、南村喬之、梶田達二といった画伯たちの絵が、目を楽しませてくれました。
「田舎でやる展示会だから、そんな大した規模でもないだろ」と、行く前はナメた気持ちもあったのですが、友人と楽しく話しながら見ていると軽く3時間近くたってしまいました。
滞在予定時間をだいぶオーバーしたため、別室で上映していた「ゴメスを倒せ」のカラー版も泣く泣くスルー…。
高浜市かわら美術館での開催は9月16日まで。
貴重な物件が多数見られるので、ファンの方はぜひ行くべきでしょう。
ここまで全国をけっこうな数巡回しているようですが、今度はどこでやるのでしょうか…?