2016年3月28日月曜日

『描く!』マンガ展(&トークイベント)に行ってきましたよ。

高崎市美術館で、4月10日まで開催中の「『描く』!マンガ展」を見てきました。
入場料は一般600円、なかなかお安いです。
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2015121300012/
基本的には、各マンガ家の原画(約300点)を並べ、いくつかのアイテムや解説などと共に紹介していく構成です。

1階は赤塚不二夫、石ノ森章太郎、手塚治虫、藤子不二雄A、水野英子という、いつものトキワ荘周辺の方々。
この辺は見たことあるものも多いので、「あー、はいはい…」と流しつつ2階へ。


2階は、さいとう・たかを、竹宮惠子、諸星大二郎、陸奥A子。
なんと2階、3階は写真撮影がOKでしたのでパシャパシャと撮ります。

漫勉の、「ちゃんと本人が描いてる!!」という衝撃がまだ記憶に新しいさいとう・たかをや、
竹宮先生の美しい原稿。何度も改稿されているのですね。




田中圭一さんが、パロディマンガ家として各作家を詳細に分析、解説しているので全て必見です。

この展覧会で、妙に力が入っている諸星大二郎のパート。
並んだ生原稿では「ヒトニグサ」の話が丸ごと読めます(笑)
当然、「ぱらいそさいくだ!」の原稿もアリ。


3階は島本和彦、平野耕太、PEACH-PIT、あずまきよひこの4人。
いきなりこんなの掛けられてたら笑うしかありません。
何日もかけて描いた見開き原稿の仕上げを、先生が失敗しても新しいのを描け!(笑)

島本和彦に対する田中圭一の解説は、「大御所マンガ家の記号を数多く取り込んだ合成獣キメラ」とのこと。やはりパロディマンガ出身ってことが大きいのでしょうかね~。



平野耕太やあずまきよひこ。
あずまきよひこパートは、以前渋谷でやってた「よつばとダンボー展」で見た内容が多かったかな。

伊藤剛、田中圭一両氏によるトークイベントも聞きましたよ。
ちょっと狭めの教室にぎっしりと満員のお客さん。
お堅い感じの美術館スタッフから「お下劣サイテーパロディマンガ家の田中圭一さん」なんて紹介されては笑うしかありません(笑)

「ヤフオクのニセ色紙が下手すぎる、もっと勉強しろ!!」とか、「もののけ姫=マッドメン」(!!!)とか「赤塚キャラは正面の顔しかない」とか素晴らしすぎる発言が連発された2時間でした。
両先生ありがとうございました。

トークイベントについては、小原篤さんのアニマゲ丼でレポートが載っていますので必見。
http://www.asahi.com/articles/ASJ3S6J9XJ3SUCVL01Z.html


このあとの巡回は、4/29~6/5に豊橋市美術博物館、7/23~9/25に川崎市市民ミュージアムとなっているようです。お近くの方はぜひ!