2014年5月14日水曜日

異様に豪華なメンツ!「漫画家による仏の世界展」

5月13日まで、増上寺で開催していた、「漫画家による仏の世界展」を観にいってきました。
もう、右上のアレを観ただけで出落ち感が漂いますが、50人以上もの漫画家が参加してる豪華な企画。

手塚治虫、赤塚不二夫ら今は亡き大御所や、いがらしゆみこ、本宮ひろ志、ちばてつや、寺沢武一から林家木久翁まで、あまりにもムチャクチャすぎる面子に頭がクラクラします(笑)


「仏」というテーマのもと、各人のクリエイティビリティが炸裂しており大変に見ごたえがありました。

小島功やジョージ秋山など、いつもの漫画と比べて全く違和感が感じられない作家。あるいは
ただのガキを描いて「わらし地蔵」と言い張る浦沢直樹や、コブラのイラスト流用で済ませる寺沢武一のような強心臓。
土山しげるや林家木久翁はやっぱりラーメン食ってる…など、いろいろ期待を裏切りません。

観音様がロケットになっている藤井龍二の絵が、個人的には気に入りました。


しかし見ててちょっとさみしくなるのは、武器がひとつしかない一発屋の方々。
さいとうたかをが「護留護天」出すのと、三浦みつるが「エル菩薩と春助地蔵」を出すのでは、なんと言うか、だいぶ意味合いが違ってきてしまいますからね。

荻野真は当然のごとく「孔雀明王」。
「ご利益があるかどうかは疑わしいものですが、わたしにとっては漫画を大ヒットさせてくれたありがたい仏さまです」と、コメント欄にありましたが、何となくこの言いぐさがイラッとしてしまうのは私だけでしょうか…?(笑)


次回はどこで開催されるのかわかりませんが、とても面白いのでお近くの方はぜひ。
図録やグッズ、絵の通販もしている模様です。