2015年10月21日水曜日

トゥザワールド、無念の引退。

怪我をしたときから覚悟はしており、先週の近況報告で「いよいよ来たか…」とは思っていましたが、トゥザワールドの引退が正式に決定しました。

公式のコメントは以下のとおり、調教師のコメントが淡白ですねぇ。

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10/19  引退
「厳しい状況であることは聞いていましたが、まだ若い馬でもあり、なんとか復帰をと願ってきました。トレッドミルでの調整も開始したとのことで、いい方に向かってくれればと思っていたのですが、その後の経過が思わしくないとのこと。私にとっても、思い入れの深いトゥザヴィクトリーの子でもあり、兄、姉も手掛けさせていただいて、なんとか悲願のGⅠをと思っていたので残念でなりません。引退後は種牡馬になるとのことですし、この血統の優秀さを引き継ぐ子をたくさん送り出してもらいたいと思っています」(池江師)


「屈腱炎を患ったことでこちらに戻ってきて、改めて状態を確認し症状の重さは重々承知していました。それでも、これまでに見せてくれたパフォーマンスからいつの日かGⅠ勝利にも手が届く存在であることは自他共に認めるところであり、可能な限りのことは行い、再起を目指してきました。しかし、乗り運動を開始するまでの過程において、脚元の状態は非常に厳しいものとなってしまいました。ここから復帰までの道程を考えるとこれまで以上の負荷をかけていく必要がありますが、現状からして今以上を強いるのは難しいと言わざるを得ません。ワールドの復帰を心待ちにされていた会員の皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、正直なところこれ以上を求めるのは難しい現状をご理解いただければ幸いです。競走馬として頂に上り詰めることはできませんでしたが、血筋から先は十分見込める器。クラブとも相談させていただき、新たな道を歩ませることにしました」(早来担当者)


この馬の能力の高さは誰もが認めるところですし、関係者一同復帰に向けて尽力して参りましたが、ここまで時間が経過しても目立った良化は見られず、今後の見通しは厳しいと言わざるを得ない状況です。以上のことを踏まえ、池江泰寿調教師を始め関係者と協議を行った結果、ここで現役を引退し、競走馬登録を抹消することになりました。デビュー2戦目から4連勝し、大本命で挑みながら無冠に終わった春のクラシック。菊花賞の大敗から見事な巻き返しを見せた有馬記念、そして、海外挑戦。思い出は尽きませんし、志半ばでの引退は無念ですが、トゥザワールドがなし得なかった夢は、きっと子供たちが引き継いでくれるでしょう。この後は、新冠優駿スタリオンステーションで種牡馬となる予定ですので、皆様におかれましては、今後とも本馬および産駒たちへ暖かいご声援を賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されていた会員の方へは、追って書面を持ってご案内いたします。
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クラシック三冠に本命で出走すると言う、競馬ファンにとって震える体験をさせてくれた馬ですが、G1制覇は果たせずに志半ばの引退、無念です。
思えばダービーやThe BMWと、肝心なところで騎手にありえないクソ騎乗をされてしまう、本当に運の無い馬という印象が付いて回りました。

出資馬が種牡馬になるのは初めて、ぜひクラブで産駒を募集してほしいところです。
ローズキングダムやトゥザグローリーは今のところ結構な種付け数を確保しているようなので、ワールドもいい仔を出し、数年後にはターフを賑わしてほしい。
……となんだかつまんない事を並べ立ててしまいましたが今までお疲れさまでした!ありがとう!!
一口25万円の高額だったけど、君が現役だった1年半は100万円以上の満足感があったよ!