2013年2月7日木曜日

データイースト祭 『DECO NIGHT 2!!』

2月2日に新宿のネイキッドロフトで開催された「データイースト祭 『DECO NIGHT 2!!』」に行ってきましたよ。
出演は斎藤浩一さん(広報)、盛政樹さん(企画)、森田典志さん(グラフィック)の元データイースト社員のお三方。他にも元社員が客席の方に数人いらしてました。
「ハンバーガー」「B-WING」「探偵 神宮寺三郎」「ヘラクレスの栄光」「メタルマックス」「ダークロード」などなど、データイーストは個人的に大好きだったメーカーです。


イベント限定のデコメニューも。

開始早々「みなさん、しいたけの話はもういいですよね!」(会場笑)ということで今回はしいたけの話全くなし。どうやら第1回の時にあらかた話してしまった模様。
第1回にいけなかったのが痛恨の極みです…


今回は「デコゲの作り方」と題して、どうしてああいう(おかしな)ゲームが出来たのか?!というテーマでのトーク。

当時より、前衛的な作風でカルト人気を誇ったデータイーストですが、「時代の先を行き過ぎてた」物件の数々を検証。
デコレンジャーやデコガールズはもちろんですが、全員がメイドの格好をしたアイドルをデビューさせようとしていたとか。どちらも10年早すぎです…
「この頃は必死だった!で…失敗してデコは潰れ、やっぱり慣れてないことはやっちゃいけない」
てな感じのテキトーなまとめ(笑)

伝説的な奇ゲー、「チェルノブ」や「トリオ・ザ・パンチ」についても。
この2作の企画者が同じ人だった。というのは初耳でしたが納得です(笑)

チェルノブは制作に3年くらいかかっており、「強制スクロールでシューティングが出来ないか?」と言う研究からスタート。凝って作ってたけど、完成が近づきタイトルを考える段階で「あの事件」が…
トリオ・ザ・パンチも同じように3年くらいかかってたらしく、制作時間がかかりすぎるゲームがアレな事になるのはもう常識みたいなもんですね。
他にも、リイド社が出したゲームのコミック雑誌「ゲームファイター」に「水滸演武」が連載された時の「リイド社だから」と言う理由で「さいとう・たかをプロダクション」に依頼した結果、アクションシーンが微妙で、オッサンが密談するシーンだけがやけにイキイキ描かれてるマンガになってしまったことなど。
密談シーンは、まんま「ゴルゴ13」でした(笑)

あの「ファイターズヒストリー裁判」にあたって、出頭するデコ社員が行った秘密の特訓とか、詳細を書けない話もたくさん。


個人的には、データイーストのファミコン史上で最も売れたのが「ビーバップハイスクール高校極楽伝説」だったこと、「LDゲーム(タイムギャルとかね)の中身はLDではなくVHDだった」という2つがなかなかの衝撃的事実。


まとめとしては「こうして振り返ると、データイーストは当時やるべきことはすべてやっていた。ただ、足並みが揃ってなかった」との事。聞いていても、やっぱりそれに尽きる感がありました…ほんとに個性的で好きなメーカーだったんですけどね。。。

最後に、盛さんの新作「ファントムブレイカー・バトルグラウンド」の告知が。
「アツイゼー、アツクテシヌゼー」など、デコオマージュをふんだんに散りばめた作品となってる模様。ダウンロード配信でかなり安いみたいだし、こいつはプレーしなければ!(笑)

話もプレゼントも盛りだくさんで楽しめました。第3回の開催も期待したいところです。