2015年1月8日木曜日

さらば鬼怒川秘宝殿

自宅から5時間ばかりかけて、「鬼怒川秘宝殿」の最終営業日に行ってきましたよ。


「30数年の幕を閉じる」というと長く感じますが、昭和末期と考えるとあまり古く感じない…のは当方が中年だからですね。

シャイな私の出鼻をくじくような張り紙がありますが、ここまで来て入らないわけにはいきません。
最終営業日とは言え、人がごった返すわけでもなく、「若干混んでいる」というくらいなのが自然な感じで良いです。
最後だけやたら盛り上がるのも切ないので。

ロビーに突入しますと、もろ肌脱いだ壷振り姐さんの人形や神輿など。
清酒金玉も飾ってあるけどコレって秋田県の酒なんじゃあ……。






館内の展示物は、ざっくりと分けて「道祖神」「春画」「人形(仕掛け付き)」の3つに分かれる感じ。
結局、人形のメンテナンスが行き届かずに閉館ということらしいですが、これらの品々はいったいどうなるのでしょうか?嬉野観光秘宝館のように、引き取り先があるといいのですが。



詳しく解説する気もありませんけど、この人形仕掛けがくだらなくて好きです。
東宝が制作したんでしたっけ?

入館の記念カードと、最終日と言うことでチョコレート(もちろんアレな形)もいただきました。

こういう物件を「文化だから残すべき!」と強く言いたいわけでもないし、「公共良俗に反するので好ましくない!」とも、もちろん思いません。
時代の流れのあるがままに栄えたり滅びたりするしかないのでしょうが、やはりありとあらゆるものが存在しているほうが楽しいし、豊かさを象徴するものですからね。

僕らの世界から、またひとつ豊かさが失われたと言う事実が寂しいです。