2012年7月9日月曜日

館長庵野秀明・特撮博物館に行ってきました ②

(前の日記の続きです)
今回の特撮博物館へはニコニコ動画枠で招待されたわけですが、私の知人だけでも片手の指が一杯になるほど当選者がいました。枠が告知分より多いのか、申込者が少ないのか…?
みんなのクジ運がやけに強い。とはちょっと考えられません(笑)


さて、上映エリアを過ぎると吹き抜けの通路になっており、地下に展示されているオープンセットを眼下に見下ろすド迫力の風景が見えるのですが、この位置からの撮影は禁止…
殺生すぎる!!(泣)



その先、「巨神兵東京に現る」メイキングのエリアを抜けると地下へ。
なんだか汚らしい物置風を再現(?)した「特撮倉庫」のエリアです。

赤い「妖星ゴラス」他、数々の古~いミニチュアや、「ローレライ」の潜水艦、「GMK大怪獣総攻撃」のキングギドラのような割と新しいものまで。
「倉庫」というコンセプトは解りますが、うーん…明るいところで観たかったような気も。

倉庫を紹介したあとは人物のコーナー。
「特撮の父、円谷英二」や「美術監督 井上泰幸」さんなど。
前者についてはさんざん語りつくされていますが、井上泰幸さんに対して大きくスペースをとってあるのは嬉しいですね。
泰幸先生、1月の「スーパーフェスティバル」でサイン会をなさってたのを遠目に見てましたが、まさかそのすぐあとに亡くなってしまうとは…。返す返すも残念です。


そしていよいよオープンの大セットのエリアへ。唯一撮影が可能な場所なので一気にテンションが上がります。



 ビルの中のほうにおいてある自転車までしっかりと作りこみ!だけどトラックはちょっと汚しすぎのような…(笑)

 「特撮セットの中に入れる!」というのはもう夢みたいな状況ですよね。
これで円谷英二ごっこが出来ます(笑)
一人で行かずに、誰か連れて行って写真を撮ったり撮られたりするべきですね、ココは。
混雑状況が気になりますが…

 グニャリと折れ曲がった東京タワー。

このディテール!!

 「団地のベランダに布団」と言えばウルトラマンタロウのキングトータスの回。
民家もすばらし~い!
 ミニチュアビルの裏側はこんな手抜き状況(笑)
見えないところなんかどうでもいいんだよ!!w
「ゴジラvsメガギラス」からの使いまわしもあるようです(笑)

 セットの隣りには、「巨神兵~」の撮影に使用したミニチュアも。
近年はガチャポンやミニカーの出来がいいので、そのまま使用する事も多いようですね。
明かりを表現するために、ビルの窓にはセロファンが。
屋根瓦もイイ質感です。
撮影すると、こんな仕上がりに。


オープンセットをあとにすると、残るは「ミュージアムショップ」バンバンお金を落としましょう!(笑)
とりあえず図録(2800円)は買いです。
会場限定のガチャガチャ(500円)も。
一番欲しかった奴が1回で出たのでもうやりませんw
蛍光色(←いわゆる無色だろw)バージョンがあるのはちょっと阿漕な気もします…



特撮オタでもそうでない人も、満足度の高い事は間違いない企画展ですね。
出来れば何度も足を運びたいところです。

かつては、なべやかん氏がアレな方法(笑)で集めなければ、すべてゴミとして失われていたようなモノが、こうして文化的に価値が認められる時代が来たという事をたいへん嬉しく思いますし、これを局地的な企画で終わらせずに、散逸しないように自分に出来る事が何かあれば協力したい。
と、特撮ファンとして強く思います。


※ところで、翌日に円谷英二を語るイベントがあったのですが、ゲストの原口智生さんが「特撮展でミニチュアが壊れたので遅刻する」と言ったまま結局間に合わず欠席…
どこが壊れてどのくらい修理が難航したのか?そして2日目からいきなりこんな調子で大丈夫か?恍惚と不安、ふたつがありますね(笑)