2012年2月23日木曜日

イデアーレ

またまた一口馬主の話。

私が友駿(シチー)から、キャロットに移って最初に所有した馬が2004年産のイデアーレ。
父アドマイヤベガ、母サクラハゴロモ。あの90年代最強スプリンター、サクラバクシンオーの妹という良血でした。


まだまだ一口歴も浅いわたくし、「サクラバクシンオーの妹だ!!スゲーーー」などと、当時は無邪気に興奮しておりました。
シチーではなかなか見られない、著名な良血馬がずらっと並んでいるキャロットですが、出資を繰り返すうちに、「旬を過ぎてる字面だけの良血は危険」と言う事を学んでいくのはもう少し後の話。。。



そのイデアーレ、順調に調整が続き2006年最初の新馬戦でデビュー。順調すぎて期待も膨らみましたが結果は3着。
この時勝った馬があのローレルゲレイロ(G1 2勝を含む重賞4勝)、2着がマイネカンナ(G3勝ち)という強すぎな2頭だったのが、後から思い返してもつくづく残念でした。


その後、1か月弱のうちに3戦という厳しいローテーションが響いてか、すっかりボロボロになってしまい結局勝ちあがれず引退に終わりましたが、実にいろいろな事を教えてくれた馬でした。
調教師選びの大切さとかね…
しっかり馬にあわせた予定を組んでいれば、勝ちあがる力はあったと思っています。
というか、「すぐ勝ちあがれそうだな」と思ってたんですが(笑)


以前、ツアーで牧童さんに「たまに、骨と皮だけになってから戻ってくる馬とかいるんですよ~。『この馬立て直してくれ』って言われても、どうやって立て直すんだ!ていうのがね…」という話をうかがった時に、真っ先にイデアーレのことが思い浮かんじゃったりして。


そのイデアーレもいまやお母さん。昨年デビューしたバウンダリーワン(父ファルブラヴ)がいきなりデビュー勝ちを飾り、母としては順調すぎるスタートを切ってくれました(2戦目で惨敗してましたが…)


親子をずっと見ていくと言う、人間では数十年かかってしまうことが、数年のスパンで体験できるのが競馬の魅力。ということを頭でなく心で感じられますね。
イデアーレは日高の牧場に行ってしまったので、キャロットで募集される見込みは相当薄いのですが、バウンダリーワンを初めとした子供たちも応援して行こうと思います。