2012年8月21日火曜日

奇想天外シネマテークvol.9 ガメラ対大悪獣ギロン 2

しかし、何度観ても痺れる映画です。
昔の怪獣映画は「怪獣出てこなくてタルい」と言う人が多いのですが、そのほうが見る側もメリハリが出来ていいと思うんですけどね。そういう時代じゃないのかな~?

3、40代くらいの世代だと、ガメラやギロンに関しては鳥山明の絵で変換される人も多いのかも。
                      



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唐沢:メキシコオリンピックがあったっていう理由だけで、ガメラに体操させるんですよね(笑)


大槻:ああ、ガメラが手裏剣よけるのもアレ、座頭市ですしね。今の若い子が間違って観ちゃった時、(元ネタが)わかんないじゃないですか!(笑)


唐沢:昔ココで「宇宙からのメッセージ」をやった時なんかも、若い子は「これはなんなのか?」て理解できないんですよ
大槻:僕、スターウォーズブームの頃、「宇宙からのメッセージ」観ちゃって…最悪の青春でしたよ!!未だに、スターウォーズよりも宇宙からのメッセージの方が音楽がいい。というミュージシャンも多いです。
あと、切り株スプラッターって事もすごいですよね。こんなの…今もないじゃないですか?


唐沢:ギャオスを「トントン」なんてのは、アレはトラウマになる。


大槻:なります!!あれは怖いよな~…


唐沢:アメリカではあのシーン、今でもカットされてるんですよね。残酷すぎるって。


大槻:残酷すぎますよ…子供が昆虫をバラバラにする時のセオリーというか。
これ、自分で乗り込むというところはあるんだけど、言うなればアブダクションもの…


唐沢:前回の「バイラス」が完全にアブダクションものでしたよね。アメリカの事件を脚本の高橋二三さんが取り入れてるんでしょうね。


大槻:このケースも、言うなれば宇宙人にさらわれた子供達が叶姉妹に会わされて、頭が包丁になってて手裏剣を出す怪獣に会ったって…かなりのコンタクティケースですよ!!(会場笑)


唐沢:ハイストレンジネスですよ!!


大槻:その意味でもアブダクションケースとして、創作とは言え最も面白いケースですよ!
このあと、マッハ文朱が出た「宇宙怪獣ガメラ」本当はこれを皆さんに観ていただきたかったんですよ。もう、僕が今まで観た映画の中でこれ以上狂った映画はちょっと無いです!!
唐沢:ガメラが宇宙戦艦ヤマトとすれ違ったりするんだよね(笑)


大槻:そう!実験映画とも言えるし…子供だましとかいう問題じゃないところに行っちゃってるんですよね。シュールでもヌーベルバーグでもない。何だか解らない表現に行ってる。という映画があって。
僕、平成ガメラが出た時、たしかにすばらしい。すごいクオリティだと思ったんだけど、それと別で予算10分の1でいいから、昭和ガメラのリメイクをやらないかと!河崎実監督以外で!(会場笑)


唐沢:あの人妙に真面目な所があって、あれ、ふざけようと思ってふざけてる訳じゃないからね(笑)
これ(ギロン)って怪獣映画の「ねじ式」みたいなもので…


大槻:そうそう!ねじ式ね!!ねじ式だと思えば!!!
あと思うのは、妙な恐怖感を出していたのは、低予算が上にあんまり人が出てこない…


唐沢:妙に殺伐としてますよね。


大槻:昔の怪獣映画ってお祭りだったものが、低予算になってからはお祭りじゃないんですよね。


唐沢:この映画も妙に静かですよね~…


大槻:そうなんですよ!それが今のシネコンと違った薄暗い映画館にいると、親といても怖いんですよ…
その寂しさが、何年も経つと味になってくる。と思いますけどね~。


唐沢:ま、そういうわけでギロン。「大悪獣」って名前もすごいけどね(笑)悪くないだろ!(会場笑)


大槻:悪くないですよ!小悪党ですよ、M男ですよ!、パシリですよアレ!!(会場笑)
みなさん、今日は引きずられずにいい夢を見てくださいね。無理だと思いますけど(笑)


唐沢:ガメラ対大悪獣ギロン。ご覧いただきました。大槻ケンヂさんでした~(拍手)
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映画本編もさることながら、トークショーも妙な盛り上がりを見せて満足でした。
この夏は本当に特撮に勢いがあって楽しいですね~。
今度はぜひ、宇宙怪獣ガメラを上映してほしいものです(笑)