2012年8月28日火曜日

U20女子ワールドカップ 日本vsスイス

8月26日に行われた、U-20女子ワールドカップのグループリーグ第3戦「日本対スイス」を観戦してきました。

…まずはその前に、昼間は時間に余裕があるので、国立競技場から徒歩数分の場所でやっている暗闇エンタテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(ダンスインザダークにあらず)を体験。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
(公式サイトより抜粋)
真の暗闇の中にいると、時間や距離の感覚が消失して、気付けば思ったよりもかなり長い時間が過ぎていました。
7人のチームで入ったのですが、暗闇の中では非常に仲のいい友だちのように呼び合ったり、
手を繋いだりしたのですが、終わって明るいロビーに出ると若干みんなが微妙な距離感になっていくさまが実は一番面白い部分(笑)
一種の吊り橋効果なのかな?


さて国立に着くと、ちょうど韓国vsブラジルの後半が始まるところでした。1枚のチケットで2試合見られてお得です。


ほぼハーフコート状態で攻め立てるブラジルから、韓国がカウンターで2点とって終了。
ブラジルは攻めてたと言っても、ひたすら右サイドからドリブルでゴリ押しするだけ。
まるでサラリーマンが出勤するかのような単調さに終始していたのでこの結果もやむなしです。
スタジアムの雰囲気は完全にブラジルびいきなのには笑いました。

前座の試合が終わると、いよいよ日本対スイス。
U20の試合にもかかわらず、けっこう埋まっていました。
客数は、いつぞやの日テレベレーザvsINAC神戸レオネッサとほぼ同じ。これは大健闘でしょう。
涼しい風が時折吹く観戦日和で、暑くないのは本当にありがたかった…
試合前の整列。柴田がいいツラをしています(笑)

試合は序盤から一方的な日本のペース。とにかくテクニカルで早くて攻撃が多彩で見ていて面白い!
この、コーナーフラッグのちょうど真正面のメインスタンド最前列で観戦してました。
前半は日本側ゴールがこちらだったので、まったくボールが来ない(笑)
なにしろ前半はシュート数13対0という有様でした。

ビルドアップの際には、センターバックの木下が常に両手を上げてボールを求めていたのが印象に残りました。その割にはそこまでいいフィードを出していなかったような気が…

アップのエリアに向かう仲田歩夢。前半からアップしてたけど今回は出番なし。
私の後ろのお客さんが「仲田がんばれよ~!」と声をかけたら、振り向いてぺこりと挨拶してました。ええ子やね。
前半は非常に観づらかった私の席も、後半はベストポジションといっても良い状況に(笑)
写真は田中陽子が2点目のFKをセットしてるところですが、スイスの選手は田中の立ち位置を見て、完全に横山が蹴ると思ってた節がありますね。壁も跳ばなかったしな~。
決まった時の観客の盛り上がりも相当なものでした。
CK崩れから、宇佐美に似ている西川がマグレっぽいシュートを決めて3対0とすると、田中陽子は余裕の温存。
替わりに出てきた中里は終了前に交代させられてたのでちょっと交代枠がもったいない気もしました。
猶本光がちょっと疲れてたのかミスがちらほら見えてきてたところですし。そちらを休ませても良かったと思うんですけどね。
その猶本が終了6分前にPKを決めて4対0の圧勝。
セットプレーからの得点ばかりでしたが、バーやポストにぶちあたることが多かった事を考えると特に不満は無いですね。
結局シュート数23対1という圧倒ぶり。観客が完全に魅了されていたのはしっかりと記しておきたいところです。
試合後の整列。選手たちが実に楽しそうな顔をしていました。
こんな多くの歓声を受けるのも初めてだろうしな~。
左から仲田、土光、横山。ニュージーランド戦では出来の良くなかった横山ですが、今日は良いプレーを見せた上にフル出場。トーナメントでは6人抜きドリブルとかやってほしいもんです。
挨拶に回るスイスチーム。大きな歓声と拍手を受けてました。
宇都宮徹壱さんの記事を読むと、色々心温まるシーンもあったようです。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/2012/text/201208270002-spnavi.html

個人的には、ココまでの歓声と拍手を得られたのは、イイやられっぷりを見せたからだと思いますけどね。
プロレスに例えると、「よくぞブロディの技を受けきった!」という感じでしょうか。

日本の決勝トーナメント初戦、相手は韓国に決まりました。
この日の2試合を見た限りでは、ブラジル対韓国がプレミア下位レベルの試合だとすると、日本は文字通りバルセロナのごときサッカー(いつぞやのアーセナルはシュート0なんて事もありましたな)で、正直次元が違うとしか言いようがなくて日本の負けが想像できないのですが、そういうときにコロッと負けちゃうのもサッカーなので楽観は出来ません…

決勝戦のチケットは発売初日に確保してあるので、ぜひとも優勝してほしいし、当日は声を枯らして応援する所存であります。

※追記
どうやら中里選手は負傷交代だった模様。失礼しました。