2020年8月31日月曜日

ケイブルグラム、障害初勝利を挙げる

ケイブルグラムが、30日の新潟1レース障害未勝利(芝2850m)に出走しました。

近況のトーンが上がってこないものの、実績から1番人気に。

もう完全に出遅れが癖になっていますが、今回もやはり遅れてしまい後ろから。
近走では最も行きっぷりが良く、上手に障害を飛越しながらポジションを上げていきます。
向こう正面では先頭に並びかけると、今回は勝負所でもたつく事も無くあっさり抜け出し、そのまま直線では独走。2着には1.8秒の大差をつけ、ついに障害初勝利を飾ってくれました。
陣営のコメントは以下の通り。
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20/8/30  高橋文厩舎
30日の新潟競馬ではゆっくりとしたスタートで後方から。1周目のホームストレッチで内から外に出してじわっとポジションを上げていき、向こう正面で早々に前へ並びかけていってそのまま先頭に立つと直線では後続を突き放して優勝。

「入厩してしばらくはちょっと気合いが不足気味で大丈夫かな…と思っていたのですが、予定を1週延ばして良かったです。直前になってようやくグッと上がってきてくれたんです。それでも以前ほど唸る感じでもないから実戦でどう見せるかがポイントだなと考えていたところ、レース前はちょっとイラつくくらいの様子を見せていたんです。これが本当にイライラしていて良くない精神状態にあればまずいのですが、良いほうに出てくれたようですね。蓑島には馬が行く気を見せたら無理に抑えなくてもいいと伝えてあったのですが、本当に抑えなかった(笑)。結構速いタイミングで前に出たので心配する気持ちがないわけではなかったのですが、あれでいいと思ってもいました。構えていって溜めてゴーサインを出してもモコモコしたりする馬ですからね。悔しい思いばかりをしていたので歯がゆかったですが、経験を積んできてこうやって結果を出すのですから偉いと思いますし、ひとまずホッとしました。会員の皆様おめでとうございました」(高橋文師)

障害へ転向して約1年8ヶ月。ここ4戦ではすべて2着と悔しい思いをしていましたから何とか結果が欲しいと願うばかりでしたが、年齢や暑さもあってか調教で見せる走りには活気が乏しく思えることもあり、半信半疑な部分があったのは否めませんでした。それでも、本馬を信じて辛抱強く接し、予定を1週延ばして向かったことでグッと良くなり、これまでの鬱憤を晴らすかのような強い競馬で待望の障害初勝利をあげてくれました。クラスがあがるとこれまで以上にレベルが高くなりタフな戦いになるでしょうが、障害を始めたころと比べるとだいぶ安定して飛越できるようになっていますし、これからもいい走りを見せてくれることに期待をしたいと思います。まずは今回の頑張りを労ってあげたいですし、疲れをしっかりと取ってから今後へ向かっていきたいと考えています。
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実に2年10か月ぶりの勝利で通算4勝目。この内容と勝ちっぷりならオープンでもやれそうです。
1戦ごとの消耗が激しいですけれども、今年はなんとかあと2戦くらい走ってくれれば。