2012年7月3日火曜日

リズモア引退、お疲れさまでした

6月30日の福島競馬9R、三陸特別(ダート1700m)にリズモアが出走しました。

シンガリやブービーなどのどうしようもない惨敗はないものの、イマイチ掲示板取るまでは行かない微妙なレースぶりが続いていたため、距離延長で臨みました。


以下はキャロットクラブ公式より(公式の記事は許可を受けて掲載しております)
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6/30  小島茂厩舎
30日の福島競馬ではまずまずのスタートを切るもじっくり溜めて中団待機策。勝負どころから動いていきたかったがジリジリとした伸びで10着。
「前回は短めの距離の競馬だったので、中距離に延ばした今回は少し脚を溜めるようなイメージで臨みました。道中のリズムは悪くなく、わりと考えていたものに近いような運び方ができたのですが、いざ仕掛けても反応しきれませんでした。まるで自分で加減しているような感じと言いますか…。相手も骨っぽいメンバー構成だったので相手関係が違えばとも思いますが、もっとやれると期待していただけに思うような結果を出せなくて申し訳ありません」(柴田大騎手)
最近は短い距離で新味を引き出す取り組みを行っていましたが、悪くはないもののもうワンパンチ足りない状況でした。また、前走で跨った鞍上の感触からも中距離に再チャレンジすることにしました。中団から脚を溜めて終いを伸ばすような競馬をしたわけですが、グッと来ることがなく結果的にここでもあとひとつ足りず、上位との差は明確なものとなってしまいました。まずは様子を見ていますが、今後について検討しています。
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1枠1番で好スタートを切った時にはちょっと「おお!」と思いましたが、イマイチ伸びず。
レース結果を受けて、翌日の更新で競走馬引退が発表されました。
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7/1  引退

「体調、稽古の動きともに良く、特別戦で楽な相手ではなくてもどれだけやってくれるか期待して送り出しました。レースは、ゲート内で少しガタガタしてしまいましたが、出てから大きな問題はありませんでした。もう少し前につけるかなと思ってはいたのですが、溜めるポイントを作って運ぶようにした乗り方を選択していましたね。ただ、あの手応えで回っていざというときに反応しない。リズモア自身が走るのを止めているような感じにも見受けられました。前回後も、もしかしたらと思って内面だけで鼻出血を発症したりしていないかと考えてこの中間に内視鏡で中を覗いたのですが、その点は問題ありませんでした。そうなると気持ちの部分につきますが、端的にガラッと変えられるかというとちょっと難しいと言わざるを得ません。少なくても今年一杯まででも頑張らせたいと思っていたのですが、メドが立たない状況ですし、クラブと協議の結果ここで判断することとなりました。初勝利までの時期は本当に悩まされたし、達成できたときの喜びは何とも言えないものでした。もうひと華咲かせてあげられなくて申し訳ありませんが、リズモアと皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」(小島茂師)
最近は短い距離で新味を引き出す取り組みを行っていましたが、悪くはないもののもうワンパンチ足りない状況でした。また、前走で跨った鞍上の感触からも中距離に再チャレンジすることにしました。中団から脚を溜めて終いを伸ばすような競馬をしたわけですが、グッと来ることがなく結果的にここでもあとひとつ足りず、上位との差は明確なものとなってしまいました。これまで試行錯誤した結果、今のクラスにメドが立ちにくい現状ですし、会員の皆様のご負担が増す一方になってしまうことから、小島茂之調教師と協議を行った結果、中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもってご案内いたします。
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小島師のコメントは本当にグッと来ます。

思えば3年前、順調にトレーニングを消化し、本州に移動直前のリズモアをツアーの時に見て「いやー順調ですね~」などと、牧童さんと笑顔で言葉を交わしたものでしたが、山元トレセンに移動後はすっかり笑顔など忘れてしまいました。
移動直後にスクミを見せ、一向に回復せずに半年……
もう完全に諦め、「美浦トレセンに移動する」と聞いたときも「うわ、ヤケクソだな~」としか思えませんでした。
しかし小島先生はじめ、厩舎スタッフの方々のおかげで徐々に良化しレースにも出走。
デビュー戦で失格を犯したり、その後もレース直前に出走取り消しなどと、襲い掛かる様々な苦難をこえて未勝利を勝ち上がったときは、喜びよりむしろ驚きのほうが勝ったのが本音です。
と言うより、完全に諦めてたのが恥ずかしくて穴に入りたい気分だったなぁ…

初勝利から約2年たっての引退。
まあそれ以降一度も好走はなかったわけですが、その間も距離を短縮してみたり延長してみたり、はては芝を使ってみたりとやる事はすべてやった感がありますし、走る走らないを越えた存在といっていい、思い出深い出資馬となりました。
去年のツアーでは一緒に写真も撮れたし。


正直なところ一口やってて、あまりにも走らない馬に対しては「もう引退してくれよ!!」と思う事もあるわけですが、そういう部分を越えたものをこの馬からは教わりました。
とりあえず、我慢強くなったのは間違いないですね(笑)

リズモアと、今までリズモアの面倒を見てくれた牧場、小島茂之先生と厩舎スタッフ、キャロットクラブの皆さま方にお礼を。ありがとうございました、お疲れさまです。