2017年6月1日木曜日

アロヒラニ引退、5年半の競走生活を終える。

先日出走したアロヒラニですが、このたび引退が決定しました。
通算成績は35戦5勝、2着7回。じつに1億円以上の賞金を獲得。


公式のコメントは以下のとおりです

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5/31  引退
「先日の競馬は思うようにいかずに申し訳ございませんでした。止め際といいますか、レースの途中からフットワークに違和感が出ていたようで、最後は無理をできませんでした。レース直後はとりあえず問題なさそうだったものの、時間が経って反動が出てくる可能性があると思い用心していました。しかし、幸いなことに腱や骨、筋に大きなダメージを負っていることはなさそうでした。それでも右の腕には張りがあって、どうしても負担がかかりやすいのか、そこをかばっているような様子です。また、右トモにつくっていた深い傷の影響で熱発を起こし、移動日もその後も治療が必要で今日までしっかりと薬を処方している状況でした。トモの傷に関しては一時的なものでしょうから大きな問題はないのでしょうけれど、やはり右前脚、特に腕、膝裏の張りというのはこれからも付きまとってしまうでしょう。今回そのあたりを考慮して極力障害練習を控え、また追い切りも坂路を中心に進めて来ました。それは今後も同じことになるでしょう。ただ、それでどこまで前進を望むことができるのかと考えると、厳しいものがあるのかもしれません。今回は結果的に最小限のダメージでレースを終えることができたのかもしれませんが、次も大丈夫という保証はありません。何の不安もなければ去年のリベンジをすべく新潟のジャンプ重賞へ向かいたいところでしたが、もう1回と思ってレースを使って万が一大きな怪我をしてしまってはいけませんからね…。ここまで長い間頑張ってきてくれた功労馬でもありますから、悲しい最後にはさせたくないと思い、相談をした結果、ここで引退することとなりました。いろいろとありました。嬉しいことも、悔しいこともたくさん思い出します。さびしくもありますが、それ以前に今はアロにも皆様にもただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」(久保田師)

障害戦へ矛先を向け始めて間もないタイミングで連勝しただけでなく、昨年の新潟ジャンプSではあわやの2着と、重賞制覇へもう一歩のところまで近づいてくれました。その夢を追いかけてここまで競走生活を続けていましたが、最近は思うように飛越できていなかったり難しさを見せるようになっていたりして、調整を含めてひと工夫が必要な状況でした。今回ゴール入線時の気を遣ったような格好を目の当たりにしましたし、ここ最近の走りを含めて考えると、もしかしたら負担になっている部分を庇うようになってしまっているのかもしれません。その不安がぬぐえない状況の中で競馬を続けても大きな前進を望むことは難しいと言えるでしょうし、現状を踏まえて久保田貴士調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
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11年12月のデビューから35戦、およそ5年半の長きに渡っての競走生活、まずはお疲れさまでした。
振り返れば、初勝利の日に骨折したことからはじまり、長い低迷と少しのきらめきの繰り返し。適性を探しつつ長距離、ダート、最後は障害にたどり着いて2勝と重賞2着。

カタログを見たときには特に興味もわきませんでしたが、1.5次募集で余っていたので「ラロメリアより一回り大きいからこっちのほうがいいんじゃないか?」と軽い気持ちで出資したらここまで頑張ってくれるとは…。

未勝利勝ちの際に口取り初体験をさせてもらったことは一生の思い出になりました。
ありがとう!