2014年3月10日月曜日

ライバル……だったのか。「RUSH/プライドと友情」

今年一番観たかった映画、「RUSH/プライドと友情」を終了直前にようやく見ました。

富士スピードウェイで最終戦が行われた、1976年シーズンのチャンピオンを争った、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの関係に焦点を当てた映画です。

この辺の時代を扱った映画では「ポールポジション」という作品がありましたが、かなりドキュメント風だったそちらよりは、だいぶエンターテインメント感が上がってますね(当たり前だけど)
                        
中嶋悟以降のF1ファンから見ると、説明不要な歴史的王者であるラウダに比べて、ハントはドライバー史の本に半ページくらい「ラウダが事故で欠場の間に差を詰めて逆転で王者に。裸足でパーティに出るなど奇行が目立った」くらいしか書いておらず、ライバルだったという事自体、知らなかったのですが、当時の方々にとっては鮮烈な印象があるのでしょう。これも歴史ですな。

ハントに対する個人的な記憶でも、コメンテーターとして「ウィリアムズはチャンピオンを狙えるチームなのに、なんでドライバーがブーツェンとパトレーゼなんだい?HAHAHA」と、やたらT・ブーツェンをけなしてたことしか覚えてませんでした。


ハントがマイティ・ソーにしか見えないとか、レースのシーンがさっぱり盛り上がらないなど、いくつか引っかかる所はありますが、二人のキャラと関係性をメインに進めてるのでレースの淡白さは気にならず。


これからもう数年も経つと、プロストvsラウダやピケvsマンセル、プロストvsセナあたりも映画化されるのかもしれませんね。その日が来るのを楽しみに待ちます。


それにしても、最終戦が富士スピードウェイだけに、星野一義的なキャラがチラッと出るかと思ったけどいなかったなぁ……。