2016年3月27日日曜日

アンブリッジローズ引退

アンブリッジローズが、26日の中山12レース4歳上1000万下(芝1800m)に出走。
果敢に先行しますが直線で完全に沈み、この結果を受けてすぐに引退が決定しました。

陣営のコメントは以下のとおり。
------------------------------------
3/26  引退
26日の中山競馬では逃げた馬が飛ばす展開のなかで中団から進める。4角手前から前との差を詰めていったが、直線では伸びず後続に交わされてしまい11着。


「逃げた馬は大きく離れていましたが、馬群の中では楽に好位につけることができました。そのまま最後までリズム良く運べれば良かったのですが、結果的には外から早めに来た馬と上がっていく形になって、その分、最後がきつくなってしまいました。もっと上手く運べていたら違ったかもしれませんし、申し訳ありません」(石川騎手)


「ここは変化をつけて何が何でも変えなければという気持ちでいました。石川には“真っ向勝負にいく力比べの形より、少しでもロスをなくすように馬群の中に入れて乗ってきてくれ”と伝えていました。それだけでなく、少しでも前向きさと集中力の維持に役立てばと思い、チークピーシズを着用してみました。そのうえで送り出したわけですが、形としては“もしかすると…”と思わせるものになりましたよね。しかし、いい結果にはなりませんでした。一頭だけが離して飛ばす変な展開になったのもありますけれど、近くにいたマイネルさんを含めた他の馬たちは上位に来ています。また、その逃げた馬も捕まえることもできなかったのですから言い訳ができません。このクラスでも上位に来ることができていた馬なのですが、ここ最近はピリッとしきれませんでした。若い頃から馬格のない馬ですから大事に使ってきましたが、今回は刺激を与える意味でも続けて使いました。しかし、思うように変わってきませんでした。年齢もあるのかもしれませんけれど、結果を出してあげられずに悔しいです。申し訳ございません」(国枝師)


2着に来たことがあるようにこのクラスでは実績のある馬でしたし、何とか結果を出せるようにしたいと考えていました。しかし、加齢もあるのかここ最近はもうひとつピリッとせず、走りも物足りない状況になっていました。しっかりケアをしながら前進できるように変化をつけて前進を狙ってきたのですが、思うような走りを見ることができません。牡馬のわりには線が細めでトモにも弱さがあり、大事に使うようにしていました。デビュー戦ではアッと驚く走りを見せて結果を出してくれて血統の素晴らしさと本馬の素質を感じさせてくれましたし、2勝目も杉原騎手の好リードもあり見事な競馬で結果を出してくれました。結果に波もあったので、また巻き返してくれる可能性もあるはずと諦めずに接してきたのですが、ここ最近は以前ほどの活力も感じられない走りになってきていました。また、脚元に不安定な面を見せることも出てきましたからいたずらに引き延ばすのも良くないと考えて国枝栄調教師と相談した結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
------------------------------------
期待に応えられた競走生活とは、とても言えませんでしたが、苦しい戦いを続けながらも成績が安定していき、2勝目をあげたときは本当に嬉しかったものです。
4歳秋に勝利→昇級即あわやの2着。と力の一端を見せたときは「晩成の馬って3歳でボロボロでも信じて待つことが必要なんだ」と教えられました。

残念ながら次走で骨折し、結局はその後、能力が戻ることはありませんでしたし、「なんで適性のない東京コースを使って、しかも骨折してんだよ」と調教師には恨み言を言いたくなります。
ディープインパクト産駒だから東京を使いたくなっちゃうのは仕方ないのかしら…?

3年4か月の競走馬生活、お疲れさまでした。