2015年3月24日火曜日

残念な出資馬列伝

12万だの24万だのと、大事なお金を変な使い方で失う人も多いこんな世の中ですが、考えてみれば私も幾多の残念な馬に出資してきた歴史があるので、今回はそれを少し振り返ります。

記憶に残る「結構なお値段だったのに期待に応えられなかった馬」のうち、とくに印象深い5頭。




●ダークエナジー
父ダンスインザダーク 母エグズマキー 母父Pleasant Colony
募集額3600万円 一口9万円
2戦0勝 獲得賞金0円
http://www.umadb.com/uma/au9062/

08年クラシック世代。ダンスインザダークに期待感があったところに時代を感じます(笑)
カタログ写真で皮膚が薄そうなところが気に入って出資。
ところが出資後わずか1か月で骨折……。
翌年に入っても「前脚の球節に腫れ」だの「骨瘤」だの全く進まず、アリバイ的に2戦消化したところで靭帯をやって引退。
この辺で「ダンスインザダークってひょっとしてダメなんじゃ?」と言うのがファンの認識になってきたころでした。


ピアレスベル
父アグネスタキオン 母ラスティックベル 母父Mr. Prospector
募集額3000万円 一口7.5万円
未出走
http://www.umadb.com/uma/au9046/

08年クラシック世代、姉フサイチエアデール。この世代ではエース格の期待していました。
出資2ヵ月後に「両足にムクミ」から始まり「爪に違和感」「背腰に疲れ」。しまいには「早い調教を重ねるとスクミが出てしまいます」などと言われる始末。
ヤケクソ気味に厩舎入りしてゲート試験合格までこぎつけますが、結局出走することなく2ヵ月後には引退。
父アグネスタキオンについてまわる「虚弱」というキーワードを思い知らされました。
ここまで父の弱点が遺伝してしまうとは思わなかったなぁ。


ネオイリュージョン
父ネオユニヴァース 母マンファス 母父Last Tycoon
募集額4000万円 一口10万円
2戦0勝 獲得賞金0円
http://www.umadb.com/uma/au10404/

09年クラシック世代、兄キングカメハメハ。この馬が入った平田厩舎がちょうどベッラレイアでオークス鼻差負けを喫した年で、ツアーでこの馬を観た時そばにいた方が「この馬でベッラレイアの無念を晴らします!」と鼻息荒くしていたことに感心して出資。

順調に調教を重ねてゲート試験も合格しましたが、トレセンでの調教で全く時計が詰まらず。
「あわてずじっくりやって行きます」と言っていた調教師は翌週に「あまり時計が詰まってこないのでどうかと思いましたが、ここ数週間は馬場が重く、非力な牝馬には厳しい状態なのでこれ以上攻めても時計は詰まってこないと判断し、今週デビューとしました。芝の良馬場ならまた違うでしょうし、あとは実戦にいってどれだけやれるかですね」と、実にテキトーなデビューをさせられ案の定惨敗。
特に考えることもなく中三週でまた使って案の定(略)
その後は放牧先で裂蹄を起こしたりで、翌年6月に札幌競馬場に入場…したものの、わずか4日後に骨折で引退。

馬に能力がなかったのは仕方ないと思いますが、平田厩舎のやり方には非常に疑問を感じたのでこの時からNG厩舎にしています。


ライクロフト
父Red Ransom  母Strawberry Storm 母父Thunder Gulch
募集額3200万円 一口8万円
4戦0勝 獲得賞金0円
http://www.umadb.com/uma/au12443/

最近ついに無くなった豪州産馬募集ですが、「一度くらいは買ってみるか」と出資。
同じ父のロックドゥカンブの活躍がまだ記憶に新しかったのでこちらにしましたが、4戦して15、14、15、18着…。
これまた能力が無かったのは仕方ありませんが、二頭募集されたうちのもう一頭の豪州産馬フレデフォートは4勝をあげ、オープン馬として今年まで現役を続けました。うーんモヤモヤするね!(笑)


アルファホール

父ディープインパクト  母ドゥルセデレーチェ  母父フレンチデピュティ
募集額5000万円 一口12.5万円
5戦0勝 獲得賞金72万円
http://www.umadb.com/uma/au12681/

ディープインパクト初年度産駒、イグアスの抽選に落ちたのでこちらに出資。
2歳8月から「飛節に疲れが溜まりやすく…」と言うコメントが出て、例のごとくそこから次々に試練が(笑)。
5戦して4着が最高。
この年募集されたディープインパクト産駒11頭のうち、唯一勝ちあがれない馬となりました…。
抽選に落ちたイグアスの近親であるこちらか、かつて出資していたサルスエラの弟フレールジャックか迷ったもんですが、先のライクロフトと同じくどうにもアレな方を引いてしまいがち。
金額的にもこの馬が一番ショックでした(笑)
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低~中価格帯や、二桁万円の馬で1勝だけしてそれっきり……なんてのを合わせるとさらに数が膨れ上がり、もうなんだか書いてて悲しくなってしまうけど、これらの経験を基に深く考えたおかげで年間の出資予算や方針が安定しました。

期待馬がコケ続けて心が折れかけたころに、トライアンフマーチやトゥザワールドと出会えるからこの趣味は本当に面白いものです。