2014年10月28日火曜日

トゥザワールド、距離の壁にぶち当たる。

トゥザワールドが2014年の菊花賞に出走しました。
5年前にトライアンフマーチが出たときよりも、かなり期待は大きかったのではるばる現地観戦。
着いたらかなり暑くて、ダービーの嫌な記憶が蘇ります(笑)


パドックではいい感じ。長距離を走るには馬体が立派すぎるのは否めませんけどね。
単勝は2番人気。

非常に風格のある感じで馬場入場。この時点では「おっ!」と思わせてくれました。

ダービー馬ワンアンドオンリーがまとわり付いてきます(笑)

振り切るように返し馬。目線もバッチリ。
皐月賞とあわせて、ベストターンドアウト賞は二冠獲得!




さて、気が進みませんがレースを振り返りますと…
良いスタートを切るものの、内には入れられず、道中も掛かりながら外を回ります。
4コーナー手前では早々に手応えをなくし、ずるずると下がって目も当てられない16着。

故障したのかと思いましたが、特にそう言うこともなかったようで不幸中の幸いと言ったところでしょうか。まさかゴールドシップの真似?(笑)

しかし勝ちタイムは3分1秒0……。馬場が高速すぎてもはや笑っちゃいますね。


陣営のコメントは以下のとおりでした。
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10/26  池江厩舎
26日の京都競馬では好スタートから道中は先団を追走。勝負どころから鞍上が促していくが反応は鈍く、直線を向いて失速し16着。

「ポンとゲートを出て、アクセルを踏まずにスッといいポジションを取れたのですが、スムーズな割にハミを噛んでいました。向こう正面で馬の後ろにつけても収まりませんでしたし、やはりこの馬にとって3000mは少し長いのでしょう。ずっと力んで走っていましたし、最後は精神的にもしんどくなって、目一杯に走るのは止めてしまった感じです。レース後ユタカさんには『お母さんのトゥザヴィクトリーもそうやってふと集中を切らして止めるようなところがあった』と言われましたが、まさにそのとおりで、それだけ馬も賢いのだと思います。今日は敗因がはっきりしていますし、能力があることは間違いありません。条件が合えば巻き返せる馬ですので、次に期待したいと思います」(川田騎手)

「結果的に、3000mはこの馬にとって長かったということでしょう。メチャクチャにかかったわけではありませんが、力んで走っていたようですし、直線勝ち馬に来られたらちょっとヨレていましたからね。馬自身、心身とも苦しくなったのだと思います。中距離ならこんなことはないでしょうし、一度放牧に出して立て直します」(池江師)

スタートも決まりましたし、持ち前のレースセンスで道中は先団を上手く追走していましたが、終始、力んで走っていたこともあり、直線を向く頃にはもう既に余力は残っていませんでした。よもやの大敗を喫してしまいましたが、今回は敗因が距離であるとはっきりしていますし、この馬が世代トップクラスの能力の持ち主であることに変わりはありません。今後に関しては、長距離戦で激しいレースをした後ですし、その疲れを取るためにまずはしっかりとリフレッシュさせてあげたいと思います。
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「内枠を引いてインベタ先行」で無ければ勝てない馬場ですので、まあ今回は外枠引いた時点で仕方がないとは思います…
が、戦前は「これだけ鞍上の指示に素直な馬もなかなかいません」、「普通にサラッと乗るだけで楽々とすごい動きを見せてしまいます。贅沢な悩みですよね(笑)」など、ペラペラと調子のいいことばかり言っていた騎手は、皐月賞でも菊花賞でも引っかかり、ダービーでは言わずもがなのクソ騎乗。いくら調教で良くても本番で力を出し切れなければ何の意味もないでしょ?

このあとは休養なのか、まだ使うのかは解りませんが、馬がピークをすぎる前に短距離とかダートとか試してほしいものです。