2014年11月21日金曜日

「渡辺宙明トークライブ7 ダイオージャとユーメックスの時代」に行ってきました

11月15日に、阿佐ヶ谷ロフトAで行われた「渡辺宙明トークライブ7 ダイオージャとユーメックスの時代」へ行ってきました。
-------イベント紹介文より抜粋-----
今回はCD「最強ロボ ダイオージャ 総音楽集」発売を記念してのスペシャル・トークライブ!
作曲の渡辺宙明先生に加え、『最強ロボ ダイオージャ』(1981)当時のアニメ音楽制作状況を知る元キングレコードの音楽ディレクター/プロデューサー・藤田純二氏と「最強ロボ ダイオージャ BGM集」オリジナル盤の構成も手がけたアニメ評論家の氷川竜介氏のお二人をゲストに迎えて、お話をうかがいます。

また、後半では藤田純二氏が独立後創設したユーメックスで渡辺宙明先生が手がけた作品『戦え!!イクサー1』(1985)、『マシンロボ クロノスの大逆襲』(1986)(主題歌・挿入歌)、『レイナ剣狼伝説』(1988)等の音楽をふりかえります。
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キングレコード→ユーメックスと渡り歩いて音楽プロデューサーを務めた藤田氏が当時のいきさつなどを詳しく語ってくれ、不勉強な当方にとっては初めて聞く話ばかり。

サントラ「スペースファンタジー ダイオージャ」が、傑作すぎるのになかなか語られることがないということで、今回は時間を使って紹介と解説。そしてこのたびめでたくサントラが発売される模様。
                

個人的には、かつてから言われている主題歌のサビの部分「カモン・カモン・カモン ダイオージャ」ってのは、「家紋・家紋・家紋」と掛けているのでは?と言う誰もが抱く疑問に「おそらくそうであろう」という作曲家サイド(笑)からの回答がでたのが収穫でありました。そりゃそうですよね~!!!

        

このイベントでおなじみ、「渡辺宙明解体新書」では
・電子楽器による制作環境が充実
・女性ヴォーカル曲の増加
・ブラスアレンジの革新(荒削りなブラスロック→ハイクオリティなスタジオセッションへ)
の3点に注目。


続いては、ユーメックスでの仕事「戦え!イクサー1」や「レイナ剣狼伝説」について。
藤田氏が「宙明先生だったら頼めるよ(あっさり)」と顔つなぎになって、平野俊弘や羽原信義に伝え、「宙明先生っていろんな事やってくださるんだ~!」と、若い監督とベテラン作曲家のタッグがアニメ界を盛り上げる形になったと言う流れ。


イクサー1→キカイダー、イクサー2→ハカイダー。というのはまあそのまんまですが、
           
例えば「ここはレーザーブレードのテーマでお願いします」なんて指示も、「他人のをやったらパクリだけど、本人の作曲だから著作権的にも全く問題がない(会場笑)」(渡辺宙明・談)

まあそれは当然で、そう言う定番を期待しないのならわざわざ大御所に頼む意味がないですよね。
           
このころから女性主人公、女性ボーカルが増え、宙明先生的にも大きく幅が広がったと言うお話でしたとさ。


そして「レイナ剣狼伝説」
          
中学生の時にはじめて見たOVAがこれでした。なんだか見てて異様に恥ずかしかったなぁ…。

このイベント当日、蒼穹のファフナーのイベントとのバッティングで泣く泣く欠席の羽原信義監督からメッセージが届いていましたが、これが何枚にも渡るあまりにも熱い長文!

うーん、信頼できる男です(笑)


最後に宙明先生の最新作の告知など。
「ああ、宇宙刑事ね」と思ったら…
                   
なんと、「俺、ツインテールになります」の挿入歌「テイルオン!ツインテイルズ」という驚愕。
御年89歳の最新作としては、なんというか凄い話ですね(笑)