2013年5月23日木曜日

トライアンフマーチ引退 今までありがとう!

再来週の安田記念に登録し、当落線上のため毎日やきもきさせてくれていたトライアンフマーチですが、本日の近況更新で引退が発表されました。
公式を開いていきなり「引退」という文字が躍っているのはトリプレッタ以来ですが、やはり慣れるものではないですね。

大一番を控えてのことですし残念極まりないのですが、常にケガとの戦いだったこの馬ですので、正直それほどのショックは無くて割と冷静に受け止めています。
最初に屈腱炎を患ってから約3年。復帰後にはOP特別1勝、GⅡ2着1回 GⅢ2着1回、3着2回。すばらしい!

全成績は21戦3勝 2着7回 3着2回 獲得賞金2億2943万 主な成績は皐月賞2着。
ここまで本当によく頑張ってくれました。




公式のコメントは以下のとおり
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5/23  引退
「脚元のことも考慮して中間はプールを中心に調整してきたのですが、安田記念はギリギリ除外対象とはいえ、今週時計を出しておかなくてはなりませんし、追い切りに備えて火曜日に坂路で15-15程度のところを乗ったんです。前走後、本格的な乗り出しはその日が最初だったので、こちらもかなり慎重にしていたのですが、翌日になって右前脚に腫れが出てしまい、触ると痛みがある状態になってしまいました。一過性のものであることを祈ったのですが、今朝になっても腫れは引かず、診療所でエコー検査を行ったところ、屈腱炎であることが判明してしまいました。以前発症した箇所でもありますし、NFしがらきでも厩舎でも、慎重に慎重を重ねてケアを行い、力を出せるように調整してきましたから大目標を前に再発というのは残念でなりませんが、レースで命にかかわるような故障につながらなかったことだけは良かったと思っています。皐月賞2着を始めクラシックでの戦い、マイル路線に変更してからの健闘、屈腱炎からの復活と、この馬の思い出は尽きません。厩舎のスタッフたちから最近は『おじいちゃん』と呼ばれて親しまれていた馬。厩舎からいなくなるのは寂しいですし、なんとか重賞をと思っていたのでその点は悔やまれますが、とにかくこの年齢までよくぞ頑張って走ってくれたと感謝の気持ちでいっぱいです」(角居師)

脚元の不安と闘いながら、7歳までトップクラスで渡り合ってきたトライアンフマーチ。年齢を感じさせない元気いっぱいな姿と張りのある馬体は、いつ見ても驚かされました。
出走が厳しそうだったとはいえ、大目標を前にこのようなことになって残念でなりませんが、屈腱炎の再発となれば、これ以上の現役続行は厳しいと判断せざるを得ません。
このような状況を踏まえ、角居勝彦調教師と協議の結果、近日中に競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
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G1ともなれば、しっかり調整しなければならないのでこうなってしまうのも仕方なし。
今思えば、東京新聞杯後の放牧が長引いたのも納得できます。

この馬と出会えなかったらすでに一口馬主を止めていたと思うので、とにかく感謝の気持ちで一杯です。

クラシック3冠皆勤、古馬でもG1出走。大怪我から復帰してG2、G3でも常に好走…
など、この馬には常に夢を見させてもらいましたし、「出資馬全体の成績がどんなにふるわなくても、強い馬を一頭持ってれば満足(我慢)できる」ということも教えてもらいました(笑)
一番印象的だったレースは、やはり2009年皐月賞。
「このあとどこまで楽しませてくれるのか…」と胸を躍らせたものです
「ダービーが田んぼ馬場でなければ…」「安田記念で後方に控えてくれていれば…」など、さまざまな「if」がありましたし、最後まで重賞を勝てないのは心残りですが、こういう馬を持てることは一口馬主冥利に尽きます。

屈腱炎から復帰してからは、いいところなく負けた朝日CCしか観にいけなかったのが残念。府中に行けば良かった…
あんまり無責任なことは言えませんが、種牡馬になってほしいものです。


いままでありがとう。お疲れさまでした!!


※追記(5/30)
先日「引退のお知らせ」が届きましたが、今後の用途は「乗馬」の模様。
うーん、重賞勝利実績がないので厳しいとは思いましたが種牡馬入りは無理だったか…

インペリアルマーチも現状は種牡馬になるには程遠い実績なので、キョウエイマーチの血はヴィートマルシェを通じて残っていくことに望みをかけるしかありませんね。残念です。