2021年8月6日金曜日

グローブシアター引退。

出走予定だったレースを脚部不安で回避して北海道まで戻ったグローブシアターですが、深屈腱を傷めているという重症だったことが判明し、このたび引退が決定しました。

陣営のコメントは以下の通り。
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21/8/4  引退
「こちらで改めて右前を中心に馬体各部のチェックを行ったところ、本州での所見のとおり浅屈腱に問題はなかったものの右前深屈腱の損傷が確認できました。おそらく障害戦を使ってきたことでダメージが蓄積し、時間の経過とともにじわじわと症状が表面化したものと思われます。程度からして現役復帰は難しく、ここで引退の判断をするに至りました」(早来担当者)

「NF早来へ放牧に出て、先日も見にいったところでした。その時は痛みはなく歩様にも見せていないものの、腫れは残っているという状況で、思っていた以上に時間がかかるかもしれないと覚悟はしていました。しかし、さらに詳しく調べたところ深屈腱にダメージがあったとのこと。もちろん良化を待ちたい気持ちはありますが、脚元の負担が大きい障害レースへの復帰となるとどうしても厳しくなります。角居厩舎で育った自分にとって、シーザリオの子であるグローブシアターを開業と同時に預からせてもらえたのは何よりの喜びでしたし、移籍2戦目で三木ホースランドパークジャンプSを勝ってくれた時は本当にうれしかったです。まだまだ走ってもらいたかったのでこのようなことになり残念でなりませんが、ここまで応援していただいた会員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」(辻野師)

左肩と右前脚に不安が出てNF早来まで戻して休養に入ったところでしたが、改めて詳しい検査を行った結果、右前の深屈腱の損傷が発覚しました。復帰の道も探りましたが、障害戦ではレース中の事故にも繋がりかねませんし、年齢的なことを考慮してもこのままでは会員様のご負担ばかりが増えかねません。以上のことから辻野泰之調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。名牝シーザリオの子として大きな期待を背負っての競走生活でしたが、天才肌ではないものの、時間をかけてオープンまで上り詰め、障害に転向してからも徐々に力を発揮してくれた本馬。まだまだ頑張ってもらいたいと思っていたところで会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
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辛い……
いつも「よし!これから!!」というときに冴えない走りをしてしまうもどかしい馬でしたが、7勝もしましたし「ビワタケヒデくらいの活躍ができれば……」という出資時の目論見は達成できたといえるでしょう。
障害転向しなければまだ走れたのかもしれませんが、それで2勝して出資金100%越えをできたわけですから責める気にはなれません。
おつかれさまでした、長い間ありがとう。