2018年1月22日月曜日

やっと東京で開催!「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」

いままでの開催が、宮崎やら明石だったためになかなか行くことができずに枕を涙で濡らしていた「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」が、ついに上野に来たので行ってきました。2月4日まで。
http://ohrai.net/

海外古典SF研究者によると、「スペオペの99%はクズだったが、当時の表紙絵や挿絵はとても重要な文化遺産」(うろ覚え)といわれているように、本邦の生賴さんも自らは「生活の糧を得るための絵」として肉体労働者を称していたものの、文化的にとても価値が高いことは現代において言うまでもないし、広く認められていることと思います。



表紙を手がけた670冊を並べた「生賴タワー」
新聞や雑誌によく広告出てた吉川英治や山岡荘八の挿絵、SFアドベンチャー表紙の美女シリーズ、各種ノベルズなど。
「死霊狩り」を読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。




タワーの他、各種映画ポスター、SFマガジンの美女シリーズ原画などは撮影可能。
この手の展覧会にしては珍しいくらい撮影できます。
見に行けば必ず「こんな表紙(絵)も描いてたの?!」ってものがあると思うはず。
しかし富士急ハイランドいいかげんにしろ、こんな乗り物があるわけないだろう!(笑)



仕事の性質上、基本的には印刷されたものしか見たことが無かったわけですが、油絵の状態で至近距離からガン見すると迫力が凄いですな。いろいろな発見があると思います。                  ちなみに、物販では色々な図録や画集がありますが、迷ってしまいそうな人は「生賴範義 緑色の宇宙」、値段が安くて絵がほぼ載ってて文章面も充実してて寺田克也や加藤直之の談話が掲載されてるのでこれが良いと思います。