2016年10月4日火曜日

回転ジェットで体当たり!「大都市に迫る空想脅威展」

六本木ヒルズのスカイギャラリーで、11月13日まで開催中の「大都市に迫る 空想脅威展」を見てきましたよ、全展示撮影可能と、太っ腹な展覧会です。

入口をくぐると、いきなりギャオスの東京タワー!90年代特撮最高の名シーンで興奮します。
角川が協賛してるので、ガメラが展示の中心。




まず最初に、「巨大な都市模型があって何か出来ないか?」と言うところから企画が始まったようで、「じゃあ怪獣の目線で都市を見るように並べたらどうか」となり、ただ下に並べるのではなく、やや高い位置に置いてお客さんは怪獣の目線の高さで模型を見ることとなります。
…実際にそう言う気分になるかはちょっと怪しいもんですが(笑)


模型と共に、壁に掛けられたキャプションはオタク的にうなるしかない濃すぎるクオリティでしっかり読み込んでしまいます。
都市を襲う怪獣や悪の組織、はたまた災害(日本沈没とか)についてみっちり解説。マンモスフラワーから死ね死ね団、独立幻野党、ネロス帝国、はたまた「ハンバーカー作戦」まで…。
六本木ヒルズに集まるお客さんのリテラシーを高く見積もりすぎているような???
昭和と平成のガメラも競演!


夏の話題をさらったアレを意識してる(?)のか、「自衛隊vsレギオン戦力比較」とか都市の防災機能について都の職員に質問したりしています。
その答えも「ビルが沢山降ってきたら自衛隊の攻撃力よりもダメージは大きいんです!」。とか「そういうの最近見たことある!(笑)」なんてのも多々あり。



「東京を破壊した怪獣たち」のコーナーでは、「ウルトラマン」で東京に登場した怪獣たちがグーグルアースで、現れた場所と共に表示されます。ケロニアって晴海に出たんだな。



そしてこの展示の白眉、「都市模型で見る空想脅威」。
東京オリンピック誘致の際にも使われたという巨大な都市模型と共に、巨大スクリーンで魔王ゼノンの宣戦布告シーン!!コレを呆然と見つめながらデーモンに乗り移られたい!(笑)
スクリーンはもう一種類、魔王ダンテが都市を蹂躙するシーンとも切り替わります。

その脇では押井守監修の映像「東京スキャナー」が流れてますが、まあそちらはどうでもいいでしょう。
そしてガイガン山崎さんによる文「空想脅威のオリジン」。
「ソドムとゴモラ」に始まってガメラとウルトラのコーナーから、ダイナミックプロへとアクロバティックに結びつける文章が本当に上手くて感心してしまいました。

出口では、ソルジャーレギオン、イリス、ギャオスがお見送り。普段は正面からしか見られず、今回はいろんな角度から見られる特別な機会らしいです。

出口でもうひとつ笑えたのが「悪の組織一覧表」
番組名が書いてない上に、鉄面党と宇宙鉄面党が別になっている細かさで「こいつらは信頼できる!」と深く頷く次第。
特撮博物館以降の特撮展では一番良かったと思いますので、好きな方はぜひ。
都市模型を飽きるほど見て会場を出ると、ガラス張りのラウンジから1/1の東京が一望できるのも素敵です。